【樹木葬の魅力と問題点について知ろう】
熊本や大分でも注目を集めている樹木葬。
「自分が亡くなったら樹木葬にしたい」という方が増えている一方で、
樹木葬について実はよく知らない…という方も少なくありません。
そこで今回は樹木葬の魅力と問題点についてお話ししましょう。
■樹木葬って昔からあるものなの?
日本で最初に樹木葬が行わわれたのは1999年のことです。
地域の環境保全や自然再生に取り組んでいた岩手県一関市のお寺の住職が、その一環として造成したものですが、
当時は「樹木葬」という概念がなく、ご遺骨を埋葬したそばに樹木を植えるという里山の緑化再生を兼ねたものでした。
つまり日本に樹木葬が誕生してからわずか20年ほどしか経っておらず、意外と新しい埋葬のスタイルなのです。
それから雑誌やテレビなどの終活特集で取り上げられる機会が増え、他県でも注目を集めるようになり、
現在では全国に様々なスタイルの樹木葬墓地がぞくぞくと誕生しています。
■樹木を墓標にして埋葬するのが樹木葬?
樹木葬はいま大変人気ですが、まだまだ多くの方が
「墓石代わりに一人に一本樹木を植え、それを墓標にして埋葬するお墓」だと考えていらっしゃるようです。
しかし、全国の樹木葬を見ると、実はそういうスタイルの樹木葬は意外と少ないよう。
樹木葬墓地には、大きくは「里山型」と「公園型」に分かれます。
里山型とはいわゆる従来型の樹木葬で、里山に植樹した樹木の下にご遺骨を埋葬します。
最終的には自然と一体化するケースも多いため、墓標か分かりにくくなったり、お掃除などが困難になることも…。
しかし「大自然の中で四季の移り変わりを感じながら、自然と一つになって眠りたいという方におすすめですね。
もうひとつが「公園型」の樹木葬。最近「樹木葬霊園」として大々的に売り出しているところは大半がこの公園型です。
公園型樹木葬の場合は、一人ずつ植樹せずに、墓地の一角に大きな樹木を植えてシンボルツリーにしたり、
まとまった区画に一本~数本の樹木を植え、その周囲に小さめの墓石を配した複数のお墓が配置されているケースが多いようです。
最近では樹木葬という名前であっても、実際はおしゃれなガーデニング墓地ということも少なくないようですね。
■樹木葬の運営元は?
熊本や大分では民間霊園が運営元であることが多いようです。
民間霊園の場合、宗教宗派を問わず利用できますが、供養は年に1~2回の合同供養祭のみのところも少なくありません。
もう一つが金剛宝寺天空陵のような寺院墓地の樹木葬です。
大分・熊本で樹木葬を展開している寺院はあまり多くはありませんが、
価格が安価だったり、供養面について安心してお任せできるのが魅力です。
また、関東では公営霊園で樹木葬を行っているところもあります。
しかし全国的にはまだ数が少なく、熊本や大分には今のところありません。
■樹木葬のメリットとデメリットは?
【メリット】
①樹木をシンボルにしたり、大自然に包まれた環境の埋葬だから、自然との一体感が感じられる。
②基本的に継承を必要としない永代供養。後継者がいない方も安心。
③墓石を使用しない、もしくは小さめな墓石のみなので、一般的なお墓より安価な場合が多い。
④海洋散骨などと並ぶ新しい供養の形態だが、これまでのお墓の概念に近いため周囲に抵抗感が少ない。
⑤樹木の成長を感じたり、花が咲いたりなど、お参りをしながら四季折々の風情を楽しむことができる。
【デメリット】
①骨壺で納めるタイプでない場合は、一度埋葬するとお骨を取り出すことができない。
②永代供養の場合、一定期間経過すると他の人と一緒にお骨を埋葬する「合祀」になる場合が多い。
②里山型の樹木葬の場合、交通アクセスがよくない場合が多い。
④樹木葬といっても、周囲に樹木があまりない公園タイプのところも多い。
■金剛宝寺「天空陵」は、里山型+公園型の両方の魅力を併せ持つ樹木葬墓地
天空陵は自然との一体感を味わえる里山型樹木葬と、
すっきりと整備され、個々の墓石が配されたお参りしやすい公園型樹木葬の魅力を併せ持っています。
また、寺院の樹木葬ですが宗教宗派不問でご利用いただけ、檀家になる必要もありません。
阿蘇くじゅうの大自然に包まれていますが、国道沿いで、車でのご見学に便利なことも魅力のひとつです。
【取材・文/お墓ディレクター K.A】