青空に美しい稜線を描く阿蘇の山々、爽やかな高原の風、耳を柔らかく撫でる野鳥のさえずり。
永久の眠りを優しく包む天空の楽園――それが天空陵です。
春
野焼きを合図に大地が目覚め、可憐な高山植物も顔をのぞかせる阿蘇くじゅうの春。
春分の日前後には、阿蘇くじゅう高原のあちこちで野焼きが始まります。冬枯れの草原に火が放たれ、炎と煙に包まれた風景は、冬の眠りから覚めた大地の春の息吹を感じさせてくれます。
野焼きの後は、キミスレ、フキノトウ、ショウジョウバカマ、シオガマ、オキナグサなどの高原植物が開花し、可憐な姿を楽しませてくれます。
5月になると平地から少し遅れて、ツツジも開花。山々の斜面をミヤマキリシマが彩り、春ならではの絶景が広がります。
夏
爽やかな風と清流、そしてどこまでも広がる青空――高原ならではの涼が楽しめる夏。
夏は阿蘇くじゅうの魅力が最も輝く、一番の観光シーズン!頭上180度に広がる青空のドームに包まれ、草原の緑は陽光に輝き、道路沿いの牧草地ではゆったりと草を食む牛たちの姿を見ることもできます。
爽やかな高原の風に吹かれながら草原を歩くと、ヒゴタイなどかわいらしい高山植物に出会うことも!
阿蘇は避暑地も多く、マイナスイオンあふれる渓谷や湧き水なども魅力のひとつです。
金剛宝寺は気温が熊本市内より5~6℃ほど低く、周辺は避暑地としても人気のエリアです。
敷地内には小川も流れ、この時期しか見られない高山植物を見つけることもできますよ!
秋
紅葉に彩られた山々と獲れたての旬味、阿蘇くじゅうで楽しむ極上の秋。
阿蘇・くじゅうの秋の魅力――といえば、やっぱり「紅葉」と「おいしいもの」。雄大な山々を紅葉が鮮やかに染め上げ、直売所や食堂などでは秋の味覚に舌鼓を打つことが出来ます。
金剛宝寺は熊本県内のお寺の中でいちばん早く紅葉が楽しめるお寺と言われています。境内の木々が一斉に赤や黄色に色づき、ススキの穂が銀色の波のように輝きます。おまいりの際にはぜひ紅葉狩りもお楽しみください。
冬
雪景色に包まれた神秘的な風景と、とっておきの湯けむり抒情を堪能する冬。
金剛宝寺の冬の平均気温は平地よりかなり低くなりますが、冬の阿蘇くじゅうしか楽しめない魅力もあります!
その一つが「雪景色」。雪化粧をした阿蘇くじゅう高原はまさに絶景!降雪した朝は、神々しささえ感じる銀世界が広がります。金剛宝寺の境内も石仏や墓石が白く包まれ、なんとも神秘的な景色が楽しめますよ。
そして、もう一つの魅力は「温泉」です。温泉は一年中楽しめますが、冬の温泉はほかの季節にはない風情があります。特に黒川温泉では、竹筒や竹細工をライトで照らす冬季限定のイルミネーションイベント「湯あかり」が開催され、雪景色に包まれた風趣香る温泉街が、あたたかく幻想的な灯りに包まれます。
ミヤマキリシマ
「深い山に咲くツツジ」という意味で「ミヤマキリシマ」と名付けられました。九州各地の高山に自生し、桃色や薄紅色の花をつけ、春の山々を彩ります。
春の開花シーズンに金剛宝寺にお越しの際は、沿路を彩るミヤマキリシマやツツジが堪能できますよ!
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アセビ
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サクラソウ
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ハルリンドウ
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キスミレ
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クヌギ
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スズラン
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シャグナゲ
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ヒゴダイ
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リュウキンカ
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ネジリバナ
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ヤマフジ
ルリビタキ
阿蘇くじゅう国立公園内に広がる金剛宝寺の境内には、たくさんの野鳥が遊びに来ます。
ルリビタキもその一つで、全長14cm、横はオレンジ色、腹側は白、尾羽の羽毛は青く色鮮やかなかわいらしい野鳥です。
天空陵にお参りの際は、ぜひ目を閉じて耳をすましてみてください。高原を渡る風の音に鳥の声が呼応するように優しく響きわたり、まるで大自然が奏でるデュエットのようですよ♪
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キツネ
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ホオアカ
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ミヤマクワガタ
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キアゲハ
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カケス
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ウグイス