そのご遺骨、どうする?
いま話題の樹木葬と散骨、そのメリット・デメリットを徹底比較!
供養が多様化する中で、“後継者がいなくも安心してご供養できる自然葬”として注目を集めているのが「樹木葬」と「散骨」です。
どちらも「亡くなったら大地や海に還りたい」という自然派志向の方に選ばれることも多いようですが、樹木葬と散骨の葬送方法は全く異なり、それぞれ違ったメリットまたはデメリットがあります。
「樹木葬と散骨、どちらを選んだらいいのかしら?」
「樹木葬と散骨、どちらの方が費用が安いの?」
「母は散骨を希望していたけど、樹木葬の方がいい気がする…」などとお悩みの方も少なくないよう。
そこで、ここでは樹木葬と散骨の違い、それぞれの供養方法や価格、メリット、デメリットなどをご紹介します!
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■樹木葬と散骨の葬送方法を徹底比較
【樹木葬】
一般的なお墓の代わりに樹木を墓標にしたり、シンボルツリーやモニュメントの周りに小さめの墓石を配し、自然を感じる環境の中で埋葬します。
個別のお墓に埋葬する「個別タイプ」と共同のお墓に一緒に埋葬する「合葬タイプ」がありますが、個別または共同の礼拝所などがあり、手を合わせてお参りができます。
自然葬でありながらも一般的なお墓の魅力も併せ持ったお墓として、現代人に最も選ばれているのがこの樹木葬です。
【散骨】
散骨はその名の通り、パウダー状に粉骨したご遺骨を海や山などに撒く葬送方法です。
スピーディに自然と一つになるため自然派の葬送方法として人気がありますが、ご遺骨が残らないため、一度散骨すると二度と別の場所に移動することはできません。
お墓や納骨堂など「故人が眠る特定の場所」がないため、残された遺族が「どこに手を合わせたらいいかわからない」と悩むケースもあります。
■樹木葬と散骨の価格の相場を徹底比較
【樹木葬】
樹木葬の価格の相場は、埋葬方法や墓石の有無で大きく異なります。
・他の方のご遺骨と一緒に眠る合葬タイプの場合…5~20万円
・墓石を設置せず、そのまま埋葬する「個別埋葬」のお墓の場合…30~50万円
・墓石を設置し、それぞれ個別のお墓で眠る場合…45~150万円
【散骨】
散骨には遺族が乗船せず、専門業者に散骨を委託する「委託海洋散骨」、遺族が乗船し、2組以上のご家族と合同で散骨を実施する「合同海洋散骨」、船を貸し切り、ご家族だけでゆっくりとお見送りをする「チャーター海洋散骨」の3種類があります。
それぞれの散骨プランの相場は下記の通りです。
委託海洋散骨…【5万円~10万円】
合同海洋散骨…【18万円~25万円】
チャーター散骨…【30万円~50万円】
■樹木葬と散骨のメリットを徹底比較
【樹木葬のメリット】
・樹木や草花に包まれて自然の中で眠ることが出来る。
・継承者がいなくても永代供養をしてもらえる。
(継承タイプの樹木葬もあります。)
・宗教や宗旨宗派を問わず購入できるところが多い。
・墓石が不要なため、一般のお墓より比較的安価で購入できる。
・盆・彼岸や年数回の合同供養祭など、定期的に供養をしてくれるところが多い。
・固定資産税、相続税はもちろん、合葬の場合は消費税もかからない。
【散骨のメリット】
・散骨してすぐに自然に還ることができる。
・墓石や墓所がなく、管理も必要ないため価格が安価。
・お墓が無いため、墓掃除などもしなくてよく子孫に負担をかけない。
・ご遺骨を特定の場所に残さないので永代供養料や管理費が必要ない。
・海や大地が壮大な墓標となり、自然の中で故人に思いを馳せることができる。
・遺族が自分で散骨できない場合は、専門業者に散骨を委託することもできる。
・ご遺骨を埋葬や安置しないので、行政の手続きなどが必要ない。
■樹木葬と散骨のデメリットを徹底比較
【樹木葬のデメリット】
・樹木を墓標とする里山タイプの樹木葬は不便な場所にある場合も少なくない。
・骨壺で埋葬しないことも多く、ご遺骨の取り出しや移動が難しい。
・継承ができないので、追加で納骨することができない。
・一定期間経過後にご遺骨が合葬墓に移される場合が多い。
・一度埋葬すると出骨や遺骨の引っ越しが難しい
・冬などは見た目が寂しくなる
【散骨のデメリット】
・一度散骨すると二度と手元に遺骨が残らない。
・ご遺骨が残らないので、お墓参りなどができず寂しい。
・船酔いなどをする場合は乗船しての散骨が難しい。
・遺族間で理解がされにくく、勝手に散骨をするとトラブルになることもある。
・条例で散骨を禁止している地域もある。
・どこにでも撒いていいわけではなく、周囲の理解や配慮が必要となる。
・散骨の前に必ず粉骨をしなければいけない。
樹木葬と散骨、どちらが良くてどちらが良くないということはありません。
それぞれのメリット、デメリットを理解したうえで、ご要望に合った葬送方法を選びましょう。
選ぶポイントとしては
「価格だけにとらわれない」
「家族と相談して決める」
「故人の思いにできるだけ応えるが、残されたご家族の意向も大切にする」
「今だけでなく、将来のことも考えて決める」ことなどが挙げられます。
合葬式の樹木葬や散骨をすると二度ともとに戻すことはできません。
ご家族としっかり話し合って、後悔しない埋葬方法を選んでください。